2008-01-01から1年間の記事一覧

Inventionのための23のVarietions

8外人が英語を喋らなくなった。 生まれた直後に英語を喋ろうとする外人がいなくなったのだ。 それはあたかも外人によるストの様相を示していたという。 いつしか英語がこの地上からなくなるのではないか、という声が巷に溢れはじめた。 「これは早急に手を打…

Inventionのための23のVarietions

7サラリーマンが会社に行かなくなった。 起きた直後に会社に行こうとするサラリーマンがいなくなったのだ。 それはあたかもサラリーマンによるストの様相を示していたという。 いつしかサラリーマンがこの地上からいなくなるのではないか、という声が巷に溢…

Inventionのための23のVarietions

6家の夫が念願のマイホームに火をつけはじめた。 「あなた!なにをやってるんですか!」 「信子…おれはな、この日のためにおまえと結婚し、こどもをもうけたのだ」 夫はこちらを振り返らずに、言った。 炎が赤く夫の頬を照らす。 「パパやめてー!」 まだ幼…

Inventionのための23のVarietions

5おばあちゃんが大根を漬けはじめた。 寝ようとする前に大根を漬けはじめるおばあちゃんが出現したのだ。 それはあたかもおばあちゃんによるテロの様相を示していたという。 おばあちゃんは寝ようとすると、大根を漬けはじめ、新たに畑からとれた大根もまた…

Inventionのための23のVariations

4ドア信子が家の夫に牙を剥きはじめた。 寝ようとして夫を握りつぶしてしまうドア信子が出現したのだ。 それはあたかも信子によるテロの様相を示していたという。 夫が寝ようとすると、にぎりつぶし、新たに結婚した夫もまた握りつぶされる。 「わたしの乳首…

Inventionのための23のVariations

3人間が家のドアノブに牙を剥きはじめた。 あけようとしてドアノブを握りつぶしてしまう人間が続出したのだ。 それはあたかも人間によるテロの様相を示していたという。 大家がなおそうとすると、自爆し、新たに入居した人間もまた牙を剥きはじめる。 「この…

Inventionのための23のVariations

2家のドアノブが人間に牙を剥きはじめた。 あけようとして血まみれになる小学生や主婦が続出したのだ。 それはあたかもドアノブによるテロの様相を示していたという。 お父さんがなおそうとすると、自爆し、新たに設置したドアのドアノブもまた牙を剥きはじ…

Inventionのための23のVariations

1駅の自動改札が人間に牙を剥きはじめた。 挟まって血まみれになるサラリーマンやOLが続出したのだ。 それはあたかも自動改札によるテロの様相を示していたという。 駅員がなおそうとすると、自爆し、新たに設置した自動改札もまた牙を剥きはじめる。 「この…

ダダ

ダダイズムの資料を公開しているサイトを発見した。 アイオワ大学が運営しているようだ。 「391」などの雑誌がページ毎にかなり見れる。 http://sdrc.lib.uiowa.edu/dada/index.html

悪女

パスワードを忘れていたためログインできなかったのであった。ところで桜の木は雨にぬれると幹の色が黒く沈むが、当然のことながら花は変わらず綺麗に咲いているので、そのさまはまるで「腹黒い女」の様だ、と思う春なのだった。

バベル天国

同世代が保守的過ぎて鬱になったりならなかったり。 もっともいつの時代もそうだったのかもしれないが。 オルタナティブなど欠片も意識のなかには存在しない様なのであった。 もっともいつの時代もそうだったのかもしれないが。 認識の環は完全に遮断されて…