2012-01-01から1年間の記事一覧

「モダニズムの論理」2

懸命な努力によって、謎めいた「他者」の固有言語を組み込むこと。ここでの領有の目的は、他者の美的言語を、故意に搾取することではないだろう(しかしまた、多くの部分が不可解であるような「美的言語」の芸術作品への組み込みによって、自分自身をも困惑…

エイドリアン・パイパーAdrian Piper「モダニズムの論理」THE LOGIC OF MODERNISM(1)

西洋美術*1における、四つの特性がある。それらは、モダニズムの展開(とりわけ、ここ数十年のアメリカ現代美術の展開)を理解するための、中心に位置している。 1 「特色」の占有(appropriative character) 2 形式主義 3 自己認識 4 社会へのコミットメン…

エイドリアン・パイパー「モダニズムの論理」(1)

エイドリアン・パイパーの「The Logic of Modernism」(1993)の1ページ目(全部で5ページ)を、翻訳しました。原文はこちら↓ http://www.scribd.com/doc/45211386/Adrian-Piper-The-Logic-of-Modernism

ケイト・ボーンスタイン「Hello,creul world」序文

トランスジェンダーのクイア理論家、パフォーマンスアーティストであるケイト・ボーンスタインの「Hello,cruel world」の序文を訳しました。 この本の原題は「Hello,cruel world-101 Alternatives to suicide for teens, freaks,and other outrows」で、日本…

告知「O,一、二人」

2月11日(土)にblanclassにて、「テニスコート」の吉田正幸さんとパフォーマンス「O,一、二人」をやらせて頂きます。皆様、ぜひお越しください。http://blanclass.com/japanese/ 2012年2月11日 O,1、2人(外島 貴幸+吉田 正幸)[ O,一、二人(仮)] 2011年…

ぼくと幽霊

「私はドアノブをつかむと静電気がバチッとくるやつになったことがない‥」 先月からずっと僕の家に現れ続けている幽霊がそう言った。 「そうですか、それは羨ましいですね」と僕は答えたが、幽霊は無視して「それから、冷たいものを食べると頭がキーンと痛く…