(微妙に注とか追記:12/11)
後二週間で28P描かななければいけないとはいったいどういうことだ。
まあそんなことはどうでもいいので早めの告知になりますが、来年の二月二十七日にBLANCLASShttp://blanclass.com/top.htmlという、毎週土曜日にパフォーマンスやライブを行う場所が横浜にあり、そこで落語「頭山」をもとに造ったテクストを朗読します。

鈴木光さんという方とブッキングしますが、御本人とお会いしたことはまだないのですが現在magicalARTROOMhttp://www.magical-artroom.com/exhibitions/12wormhole/index.phpで展示されているビデオ作品「もしあなたが話したいことがあるなら、それを僕に教えて下さい。/ Please tell me, if you have something to talk to」は、非常に興味深いものがありました。
タイトルが示すように、「もしあなたが話したいことがあるなら、それを僕に教えて下さい。」というシンプルな(でありながらいい意味で「トリッキー」な)問いをアジア諸国を巡って会った人々に聞いていく、というもので、BLANCLASSの運営者である小林晴夫さんもこちらhttp://d.hatena.ne.jp/blanClass/で書かれていますが、日本人と諸外国の人との差、というものはかなりある様に感じ、日本における言葉の機能の仕方というのはやはり未だに変わっていない側面がある(良くも悪くも一番わかりやすい形でそれをさんざん言っていたのは90年代後半の村上龍*1だった気がしますが‥。しかし90年代の村上龍とか、個人的になにか懐かしすぎる)。
ドイツ系ユダヤ人(だったはず)のたどたどしい日本語(英語のインタビューもありますが)よりも、普通の日本人の言葉の方が頭に入ってこない、というのはやはりとても「面白い」事ではありました。
この作品の射程は勿論それだけではないのですが*2、編集で国から国へと次々に飛び、具体的にどこの国だかわからなくさせる、という方法もこの「問い」のコンセプトとあっているように思えました。

*1 ちなみに村上龍は94年に(「日本・現代・美術」を書く以前の)椹木野衣と「神は細部に宿る」という対談本を出しています。http://www.milbooks.com/shop/detail.php?code=BK070325
*2つまり日本人が全く出ていなかったとしても、この映像は作品として成立する、という意味です。ちなみに私にとってこの問いを問われることはとても「恐ろしい」ことでもあり、この作品について「語る」のは極めて大変なことだと思うので今は正直なところ、まだできません。