4コマ

不勉強ながらまだ関連する文献というか資料等まったくチェックしていないのですでにあるかもしれないのですが、4コマ漫画というジャンルに限定して言うと、しりあがり寿の「コイソモレ先生」(これはアックスで連載中でもありますが)榎本俊二の「ゴールデンラッキー」、吉田戦車の「伝染るんです。」(そういえばドラゴンクエストの4コマというのもありましたね-あれも結構重要な気もします)から「あずまんが大王」、「らき☆すた」には明らかに断絶があり*1、いかにして「ネタ」を構成する価値観が変わっていったかがそこで考察できるのではないか。この変化を「シュール系」から「あるある系」*2へ、ネタをロジカルに展開することからキャラクターを中心としてレトリカルに展開することへ、とか言ったらあまりにも図式的に過ぎ、意味がないのでどうするかは研究が必要になってきます。本当はある程度答えはわかっているのだけれども、ここにはまだ書けないので最近の4コマでは『週間少年チャンピオン』で2004年から2008年まで連載していた施川ユウキの「サナギさん」が一番重要な作品なのではないか、というにとどめたりしましょう。私のためにも(それが主な理由ですが)、まとまった文章として書こうかどうしようか



*1 「サザエさん」等までにさかのぼって考えるべきかどうか。しかし最近の4コマを考えるには、「サザエさん」よりも「スヌーピー」の方が意外と適切な補助線になるかもしれません。
*2 半ばどうでもいいことですが私の4コマをたとえば編集の方に見せると「もう少し読者が『あるある』って思うようなやつじゃないと」と言われたりもします。(これは雑誌の媒体によるわけだし昔から「あるある」系の方が『人を選ばない』という単純な理由もありますが)