写真でひとこと以上

のっそん「俺たちってメラニン色素薄いよな・・・」
メドベド「ああ、まったくだ」
メドベドB「何を言ってるんだのっそん、そもそもこの薄いメラニン色素を補うためにわざわざ発明したのがこのスーツだろう」
のっそん「Dr中松、気に入ってくれるかな・・・」
メドベドB「緊張するよな。奴の研究所にプレゼンしにいった連中は行ったっきり帰ってこなかったらしいからな」
のっそん「このスーツ、評価してくれるのかな・・・」
メドベド「見せる前からそんなに気にするなよ。まあ奴の開発したノストラダムス・エンジンには負けるけどよ」
のっそん「すごいよな、永久機関発明したんだもんな」
メドベド「ああ、まったくだ」
のっそん「やっぱり怖いよな・・・」
メドベド「大丈夫だよ、のっそん。お前は小学生の頃から気が小さすぎなんだよ」
のっそん「小学校の時のクラスメイトとか今何してるんだろうな」
メドベドB「全然会わないよな」
メドベド「まあ会いたくもないけどな・・・」
のっそん「・・・」
メドベド「あ、このひよこおれの手汗で湿ってきたわ」
メドベドB「なんでおまえはいつも手にひよこ持ってるんだよ」
メドベド「いやこれもってるとなんか安心するんだよ」
のっそん「俺手にひよこはもたないけどその気持ちわかるわ・・・」
メドベドB「まあ、緊張はしてるからな」
メドベド「ああ・・・」


こうして彼らはDr中松の研究所に行ったっきり、戻ってこなかった。
これが彼らの生涯で最後の瞬間を撮影したポートレイトになってしまったのだ。


photograph by August Sander (German, 1876–1964)
"Young Farmers" 1914
gelatin silver print; 23.1 x 26.9 cm (9 1/8 x 10 9/16 in.)