トーク&パフォーマンスイベント 『表面と横断-トランス、男の娘、ジェンダークィア』のお知らせ

11月29日に、以下のトーク&パフォーマンスイベントを、京都のSocial Kitchenさんにて開催します。http://hanareproject.net/event/2023/11/post-224.php
あまり肩に力を入れない形で、トランス的な表象を扱ったいくつかの漫画やアニメについて語り合ったり、急にコントをやりだしたり、といったゆるめ(というか、「トーク」や「対談」ではない別の在り方の語りとして)のイベントではありますが、グダグダにはならないかと思いますので、是非お越しください!

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トーク&パフォーマンスイベント
『表面と横断-トランス、男の娘、ジェンダークィア

企画:外島貴幸
出演:古怒田望人/いりや、外島貴幸、吉田正幸
協力:キューピー

「男の娘」や「トランス」、「クィア」を巡って、高河ゆんふみふみこの諸作品や、魔夜峰央パタリロ』、その他幾つかの漫画・アニメ、また諸々の表現分野についてゆるく語りあいつつ、表象の複雑さ、単純なイメージに還元できない何かが交差する瞬間が現れることをなんとなく待機する、そういった試み。
このイベントは、主に古怒田望人/いりやと外島貴幸によるトークが中心ではありますが、ふとコントをやりはじめたり、歌いだしたりもするような、いわば既存の「語り」からやや逸脱するような、「行為としての作品」でもある事を目論んでいます。
一般的には漫画やアニメは一つの「表面」上で展開され、そこでは様々なイメージや意味が-必ずしも単純なものには還元できないものとして、ではあるものの-進行していきます。あるいは身体の「表面」の問題系(=メイク、服装、タトゥー等々)もここでは扱う事になるでしょう。表面を捉えること、それを変えること、その境を越える(トランスする)ことは、どのような語りや実践をもたらすのでしょうか。
さらには、それらを語る場、今回の舞台の「表面」もまたトランス-移動し、横断する、そんな事ができたら良いのかな、と思っています。(外島貴幸)

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公演日
11月29日
開演時間:19:00~20:00(開場:18:45)
客席:15名
料金:1500円
会場:Social Kitchen
京都市上京区祖国寺門前町699
地下鉄烏丸線鞍馬口」徒歩5分
hanare×Social kitchen (hanareproject.net)

*ご予約は、
tkayktoshima(アット)gmail.comに、
1.件名「表面と横断」とし、
2.ご予約のお名前、チケット枚数
を記入のうえ、お送りください。
*料金は、当日に受付でお支払いください。


また、詳細は近日中に公開いたしますが、記録、編集した映像を、Peatixから視聴可能にします(観客は写らない形で会場を撮影)。*当日ご来場頂いた方は、こちらの映像記録を無料で視聴可能です。
視聴料金:1000円
視聴期間:12月20日~1月20日まで(仮)
イベントの販売元URLは以下より。
https://tkayktoshima.peatix.com/

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出演者略歴

古怒田望人/いりや:大阪大学博士後期課程。専門は、レヴィナスベルサーニクィア理論、トランスジェンダー研究。ジェンダークィア当事者。共著に、『フェミニスト現象学入門』(2020)、『フェミニスト現象学:経験が響きあう場所へ』(2023, 共にナカニシヤ出版)がある。
https://researchmap.jp/ilyaunetrace

外島貴幸:Bゼミ修了。笑いを軸に、美術的な作品やコント、テクストなどを用いた探求と実践。吉田正幸とのコントユニット「O,1、2人」の一人。主な展示に「ヌケガラ(OFF)とマトイ(ON)〈正体を隠すこと(ON)とそれを脱ぎ捨てること(OFF)の、あいだにあるものを教えなさい〉」(TALION GALLERY)、第13回恵比寿映像祭「揺動PROJECTS: Retouch Me Not[日本現代作家特集]」(東京都写真美術館)、主な公演に「背中を盗むおなか‐リプライズ」(blanClass)など。
https://profile.hatena.ne.jp/tkayk/

吉田正幸:武蔵野美術大学卒。在学時コントグループ「テニスコート」結成。以後笑いを軸にジャンル問わず活動。外島とのユニット「O,1、2人」の一人。主な公演としてテニスコートのコント「出汁が出る出る」(ユーロライブ、2019)、出演として「いとうせいこうフェス」(東京体育館、2016)、NHK「シャキーン」(2016−2022)。また脚本家としてはNHK「シャキーン」(2016−2022)、TXドラマ「びしょ濡れ探偵 水野羽衣」(2019)などがある。
https://www.stardust.co.jp/talent/rookie/yoshidamasayuki/


キューピー
2020年から活動。性的にもマイナーな実践と歴史とのために企画するチーム。主な企画として、座談会に「カミングアウトとその観客」(2020)、「クィア演劇史は可能か」(2022)、読書会に「『隠されたジェンダー』読書会」(2022)、「性の異端を読む」(2023-)がある。

飛田ニケ(キューピー):1995年湘南生まれ。演出家。劇場創造アカデミー修了。2017年から「むなしさ」の上演。2020年からキューピーを立ち上げ、性的にもマイナーな実践と歴史とのために座談会などを企画。

川本瑠(キューピー) : 1996年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科演劇映像学コース修士課程修了。キューピーの制作的な位置。

先日も書いてますが、『ナンセンス=≠ロジックと形式(フォーム)』が出品されます~。

先日も書いてますが、明日11日の、文学フリマ東京37にて、「shadow works market」(ち-24)さんのブースで、私の作品集刊行記念トークを収録した冊子『ナンセンス=≠ロジックと形式(フォーム)』が出品されます。
400円です。是非おこしください!

www.evernote.com

 

 

 

文学フリマ東京37 – 2023/11/11(土)で、今年5月にやった、私の作品集刊行記念イベントでのシンポジウムを収録した冊子が出ます。

文学フリマ東京37 – 2023/11/11(土)で、今年5月にやった、私の作品集刊行記念イベントでのシンポジウムを収録した冊子が出ます。
"shadow works market"の詳細内容はこちらになります。

www.evernote.com

外島貴幸作品集 刊行記念トーク - ナンセンス=≠ロジックと形式(フォーム)(冊子)『ナンセンス=≠ロジックと形式(フォーム)』がそれです。 また、私も謎のコメンテーター役としてたまに発言している、キューピー企画・主催の座談会『クィア演劇史は可能か』の冊子も出ます。 是非お越しください!

文学フリマ東京37 – 2023/11/11(土)

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開催 2023年11月11日(土) 時間 12:00〜17:00 (最終入場16:55)
入場料 無料
会場 東京流通センター 第一展示場・第二展示場
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bunfree.net

カフカ「最初の苦悩」、そしてカフカの「家父の気がかり」について。

どうも。前回の「風博士」の朗読が意外と受けがよかったので(ありがとうございます)、懲りずに、またYoutubeカフカの「最初の苦悩」の朗読をあっぷしました。試しに聞いてくださいませ。

 読んだのはカフカの短編小説『最初の苦悩』です。とあるサーカスの曲芸師(ブランコ乗り)は、基本的にはいつもサーカスのロープの上(というかブランコ)から降りない-たとえそれがサーカスの最中であろうとも。
 そんな彼に訪れた、「最初の苦悩」について。関係無いが、興行主が意外と優しいのが妙に印象的である。

 ところで、カフカといえば私にとっては「家父の気がかり」で出てくる「オドラデク」なんですよね。
 あれはジュディス・バトラーも『自分自身を説明すること――倫理的暴力の批判』佐藤嘉幸・清水知子訳(月曜社、2008年)言っているように、「有機体」と「物」のあいだの何かで、無関係な家族の家に何故かずっと居て、存在し続ける。
 バトラーがここまで書いているかは忘れましたが、私の解釈だと、その家の家長は、自分が死んだ後も、「オドラデク」は、何も関係なくそこに生存(といっていのかすらわかないが、ともあれ)存在し続ける事を知っている。それを家長-父は、「それ」を妙に哀れんでいるような、しかし何か気がかり・心配の対象として感じている。
 まあベタに言うと、父系的な、かつ生殖規範的な「家庭=家族」に意味も無く存在し続けてしまう奇妙な「有機体=無機物」が、そうした家父長的なものをどこか根底から脅かす事を無意識に察知しているのだ、と言えないこともない。しかも声高ではなく、ただ「いる」というだけで。
 でも、本当はそうした解釈より-いや、カフカの「父」に対するコンプレックスを考えると私はそれをそれなりに正当だとも考えているのだけど-「オドラデグ」という不可思議な存在を描き出す描写の素晴らしさ、その奇妙なリアリティ、そして父の視点で語られる叙述に、カフカのとんでもなさ、作品の異様な突き抜けがあるな、と思ってますわん。

 それで最初の話に戻ると、朗読した『最初の苦悩』のテキストは、下記「青空文庫」さんのページからです。
底本:「世界文学大系58 カフカ筑摩書房 1960(昭和35)年4月10日発行
入力:kompass
校正:青空文庫
2010年11月28日作成

フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 最初の苦悩 ERSTES LEID
 

坂口安吾の、軽やか且つ異様な謎の短編小説、「風博士」を朗読してみました。

坂口安吾の、軽やか且つ異様な謎の短編小説、「風博士」を朗読してみました。安吾のデビュー二作目の、尖りまくった「ナンセンス」(=安吾的に言えば「FARCE=悲劇でも喜劇でもない、幕間の茶番劇」と言えるかもしれませんが)の可能性に賭けた謎傑作です。5050字程度ですが、がちで朗読すると20分くらいかかるものですな~。
なにかの作業中にでもお聞きくださればさいわいです!
まあ作業中に頭に入ってくる内容のものかどうかはわかりませんが(*ΦωΦ*)

坂口安吾「風博士」(朗読:外島貴幸)
 
 
ちなみに、ここはてなブログで(当時は「はてなダイアリー」という名前だったね…)大昔に書いた私の「風博士」についての文章はこちらです。
現在では、この解釈=分析に、もう少し精度高く、新たな視点を加える事も可能だな、と考えていますが、ご興味があればご一読ください!

tkayk.hatenadiary.org

 

そんなわけで、寒くなりやがってコンチクショーと思いつつ夜をすごしています。
あの暑さに比べれば遥かにマシ、というか生命に関わる暑さってなに?つらくない?困っちゃうよねほんと。と思いつつ夜をすごしています。
それではグッドナイト。

 

 

こちらの公開、明日までどす→O,1、2人(外島貴幸+吉田正幸)「何屋か?(繰り返し)」milkyeast[東京]

https://www.youtube.com/watch?v=aky4-Qb6ljo

↑『O,1、2人(外島貴幸+吉田正幸)』「何屋か?(繰り返し)」milkyeast[東京]

こちらの公開、明日までどす。土日なのでまったり見ていただければ、と思います。以下内容紹介↓
"このコントは、「店主と客」という、いわばベタベタなシチュエーションから始まるが、台詞や行動の反復、ズレとともに違う展開へと開かれていく。
過去に発表した自作のテクスト作品のように、「形式的な反復をしつつ、そこからのズレ、飛躍による展開」を主題としたもののコント(実演?)版と、とりあえず言ってよいだろう。
しかしこのコントは最終的に、そうした方法論で作っていったそれまでの作品の集大成感が強いものになり、「これがやれればもうこの方法はいいかな(自画自賛)」と外島は勝手に思ったという。
ちなみに開催時はお盆の季節だったのだが、期せずして内容も微妙にお盆感の漂うものとなっている。”
ちなみに本編『何屋か?(繰り返し)』は約35分で、後半のパフォーマンスは10分ほどですが、本編だけでも見て頂ければと思っております笑。
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2015年
O,1、2人(外島貴幸+吉田正幸)「何屋か?(繰り返し)」milkyeast[東京]milkyeastにて開催されたイベント「ミルクイーストパブナイト‐イン・タヴァン・エールハウス」(企画:坂川弘太+外島貴幸)で初演したコント。
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ご予約受付中です。「O,1、2人(外島貴幸+吉田正幸)」  《リターン・トゥ・ザ・ 0.1,2畳半》

こちら本日です!
定員など無いので、ギリギリまででもご予約頂ければ視聴できますので、よろしくお願いします。

9月9日(土)の 19:00〜20:00となっておりますが、ご予約頂いた方は、9日中はアーカイブが視聴可能です。ですので、19時から見れない方でも見ることが可能ですので、是非よろしくお願いします。

「O,1、2人(外島貴幸+吉田正幸)」
 《リターン・トゥ・ザ・ 0.1,2畳半》
参加費:投げ銭 (予約制)
会場:ライブ配信 (予約をいただいた方に配信URLをお送り致します)

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予約方法:件名を「9月9日予約申込」とし、
1. お名前
2. 電話番号
をご記入の上、info@taliongallery.com までメールをお送りください。
折り返し、確認のメールをお送りいたします
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