今週のお題「2010秋の計画」

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死ぬまで読書をし続けなければならないという呪いをかけられたおれは、呪いを解くため方々を駆けずり回った。「右腕にかけた思いと上腕二頭筋にかけた呪いと」と呟いていたのはおれに呪いをかけたとネットで噂されている魔術師だった。「貴様が俺に呪いをかけた張本人か」とおれはそいつに詰め寄った。「そうだったらどうするんだい?」と聞いてきたので、特に何も考えていなった俺はよくわからなくなった。「秋だけに、あきらめなさい」とやつは言った。


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懲りない男と言われたこともあるおれは、そんなおれをじっと片目で見つめる偽伊勢神宮の使いに精神を乗っ取られた。八咫烏がおれをじっと見ているみたいな気分になり、木の葉が舞ったようで、三種の神器をこっそりと渡された。「このことは後内密に」と嘴がさえずった。