今週のお題「ゲーム」

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「健闘を祈る」そう言ってヤツデバランは黒い碁石を吐き出し始めた。何を隠そう、彼は黒い碁石の生みの親なのだ。「ミジンコ魂、一リットル」と言いながら彼はどんどん生み出していった。その様を凝視していたのは見つめ犬だ。この犬はすごくハードボイルドだった。「先生、これで碁が打てるようになります」と小松原重太郎はヤツデバランに頭を下げた。

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〇×ゲームを国技にしろとのこと、と言い残してこの世を去ったミシャ修行中だった人が、ホルマリン太鼓をぽんぽん叩き始めた。「ご厄介になります」ワープした。「何回やっても、〇に勝てない」これが自分ひとりで〇×ゲームをやった小松原が言い残した言葉だ。ヤツデバランは怒り狂い、小松原を一飲みにした。ヤツデバランの腹の中で小松原は脳内〇×ゲームをやろうとしたが上手くいかなかった。