はい、私見たんです。こんなね、こんなちっちゃいのが、ぴゅるぴゅる〜って。
びっくりしましたよ、突然でしたからね、突然でてきたんです、こんなちっちゃいのが、ぴゅるぴゅる〜って。
で私のけぞって、その拍子に頭をぶつけたんです。すっごい痛かったんですよ、もうほんとに。
もうすっごい痛くて、うごけないくらい痛かったんです。
で、そのちっちゃいのがなんかまだいるのかな、って思って、すごい怖くなったんです。
夢であれ、夢であれ、って思ったんですけど、そういうこと思うっていうことは夢じゃないな、って思って、
ああ、夢じゃない、ってことがわかってすごい怖くなったんです。
それで、そのちっちゃいのが顔に乗ってきたらどうしよう、ってなんか急に思って、すごい怖くなったんですけど、ああ、うつぶせになればいいのか、って気づいて、うつぶせになったんです。
で、ちょっと胸が苦しくなって、やっぱり仰向けになりたいけど顔に乗られたらどうしよう、って思って、
仰向けになれなかったんですけど、その瞬間あたまの後ろに乗られたような気がして。
そのちっちゃいのが、乗ってきたのかな、って思って、どうしよう、って思ったんですけど、
手とかで触るのもなんかすごい怖いし、ほんとどうしよう、だれかこないかな、って思ったんです。
なんか恥ずかしい、とかちょっと考えたけど、でもそれどころじゃない、とにかくだれかきて、って。
そのまま三十秒くらいじっとしてたんですけど、もう限界で、どうにでもなれって思って、一気に立ち上がったんです。
で、走って家まで帰って。なんか後ろのほうでぴゅるぴゅる〜って聞こえた様な気がして、また怖くなって、すごい走ったんです。
で、家まで帰れたんですけど、足とか痛いし、息も苦しくて、ほんと大変だったんです。
で、私ぴゅるぴゅる〜っていうのが、なんだったのかと思ったんだけど、それもうほんとちっちゃかったし、
まわりとかもすっごい暗くて、よく見えなかったんです。