びョ、びョ、びぉク、ぼク、にィにィにィ、にん、にんげんは、人間皮袋にんげんが、サぁッムイ日に、メクラ滅法な、やり方で、のう、じゃり方でぇ、息を、止められました。のう、止められ、まぁした。人間皮袋にんげんは、あ、あいてもうたちっちゃき穴から脳、脳を出してもうたんで、ばっちから、キ、キサキサキ、サキサキ、サキサキサ、キサキサキ、い、い、言わしとりますと、こっちに、よってくよるんでよ。「これが君の未来の子どもの脳、これがその子どもの脳」ゆうて、めっさり、めっさり見せてきよったからばってん、びョ、びョ、びぉク、ぼク、にィにィにィ、にん、にんげんは、泣きました。神経の、一番顔に近う部分が、炸裂しまして、グリグリ、焼け、爛れる、とは、このことなのか。電信柱が、黒くなって、黒くなって。黒くなりましたんやけど、でもそれはそんなに怖くは無かったの、お、おば、おばーちゃん、近くにおった。声が、聞こえたよ。だ、だ、だから怖くは無かったん。でも。ケヒッつっつっつっ、人間皮袋にんげん、どこまでェも追いかけてきやがるサカイ、びョ、びョ、びぉク、ぼク、にィにィにィ、にん、にんげんは、生きながら、食べられんじゃないかって、そ、そ、そ、そ、それが、怖くて怖くて。きょ、きょ、教会の牧師様にも、もらった十字架で、倒せんじゃるかいな、思いましたよ。でもだそうとしたら無かったよ。そ、そ、そ、そのとき電信ましら、いっせいに笑いました。びョ、びョ、びぉク、ぼク、にィにィにィ、にん、にんげんは、こここ。こんあ変な感じでコロ、コロされなあかんのべか、思うたんだす。おばーちゃん、あんなにやさしかったのに、こここ。こんな変な感じでコレ、コロ殺されんべか。思ったばってん、な、な、みだだけは流さなかった。涙だけは、流さんように、しよう、そうおもったったけど、やっぱなみだでて、キ、キサキサキ、サキサキ、サキサキサ、キサキサキ、キ、キサキサキ、サキサキ、サキサキサ、キサキサキ、いう音がうるさいんだよ。